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過去の受賞者  
 
※()は受賞当時の所属.「」は奨励賞受賞講演の演題,および論文賞受賞論文のタイトル.敬称略.
 2023年度
○ 日本魚類学会賞(→選考理由
宮 正樹氏(千葉県立中央博物館)

日本魚類学会賞受賞式.左:瀬能会長,右:宮氏
○ 日本魚類学会奨励賞(→選考理由
小枝圭太氏(琉球大学理学部)
日本魚類学会奨励賞受賞講演演題
「魚たちの今昔-緩やかに変化する黒潮流域の魚類多様性」

日本魚類学会奨励賞授賞式.左:瀬能会長,右:小枝氏
○ 日本魚類学会論文賞(→選考理由

平瀬祥太朗(東京大学大学院農学生命科学研究科附属水産実験所)
「Comparative phylogeography of coastal gobies in the Japanese Archipelago: future perspectives for the study of adaptive divergence and speciation. Ichthyological Research 69 (1): 1–16」

日本魚類学会論文賞授賞式.左:瀬能会長,右:平瀬氏

木村清志・武内 俊・宿女太志(三重大学大学院生物資源学研究科)
「Generic revision of the species formerly belonging to the genus Carangoides and its related genera (Carangiformes: Carangidae). Ichthyological Research, 69 (4): 433‒487」

日本魚類学会論文賞授賞式.左:瀬能会長,右:木村氏

三澤 遼(水産研究・教育機構水産資源研究所水産資源研究センター)・木村克也(北海道大学大学院水産科学院)・水町海斗(高知大学理工学部)・服部 努・成松庸二・鈴木勇人・森川英祐・時岡 駿・永尾次郎・柴田泰宙(水産研究・教育機構水産資源研究所水産資源研究センター)・遠藤広光(高知大学理工学部)・田城文人(北海道大学総合博物館水産科学館)・甲斐嘉晃(京都大学フィールド科学教育研究センター舞鶴水産実験所)
「東北太平洋沖における着底トロールで採集された魚類の分布に関する新知見.魚類学雑誌,67 (2): 265‒286.」

日本魚類学会論文賞授賞式.左:瀬能会長,右:三澤氏

(※所属は論文公表当時のもの)

○ 日本魚類学会優秀発表賞

● 最優秀口頭発表賞
加藤柊也(東京大学大学院農学生命科学研究科附属水産実験所)
「アゴハゼの2つの交雑帯におけるゲノムクライン解析」

佐藤 初(広島大学大学院統合生命科学研究科)
「ニセクロスジギンポの共同捕食:役割分担してスズメダイ科の産卵床を襲撃する」

● 優秀口頭発表賞
三内悠吾(京都大学農学部資源生物科学科)
「シマドジョウ問題:異質倍数化と生態適応のモデルとして」

松本達也(鹿児島大学大学院連合農学研究科)
「インド・太平洋に分布するマツバラカサゴ属Neomerintheの分類学的再検討およびNeoscorpaenaの有効性」

吉田陽香(九州大学大学院生物資源環境科学府)
「温帯域のクマノミ集団における低温耐性の進化」

内藤拓哉(京都大学大学院農学研究科)
「異なる年級群の稚魚間に見出される兄弟姉妹関係に基づくアカメ成魚の個体数推定-CKMR法の試行」

● 最優秀ポスター発表賞
新沼勇人(信州大学理学部)
「サハリンおよび北海道におけるフクドジョウの遺伝的集団構造―北海道からサハリンへの逆分散 back dispersal―」

武藤響子(九州大学資源生物環境科学府)
「アミメハギ雄の卵保護行動発現を引き起こす社会生態要因」

● 優秀ポスター発表賞
犬塚敦己(東海大学海洋学部)
「本州太平洋沿岸から採集されたクジラウオ科の分類学的検討」

大貫渓介(京都大学大学院理学研究科)
「ゲノムワイドデータから推定された周伊勢湾域固有種ネコギギの集団形成史」

小粥淳史(京都大学大学院理学研究科)
「環境DNA調査から明らかにされたモツゴ外来系統の侵入状況」

永江栞奈(九州大学大学院生物資源環境科学府)
「標識再捕法によるオンガスジシマドジョウの生態に関する知見」

水谷拓斗(愛媛大学大学院理工学研究科)
「両側回遊性ヨシノボリ類の水田回遊の可能性」

佐々木悠人(近畿大学大学院農学研究科)
「自然保護区域に生息するゴギと移入されたアマゴの流程に沿った分布」

優秀発表賞表彰式.前列左から武藤氏,新沼氏,佐藤氏,加藤氏.後列左から木村理事,松本氏,三内氏,犬塚氏,瀬能会長,大貫氏,吉田氏,佐々木氏.水谷氏.

 2022年度
○ 日本魚類学会奨励賞(→選考理由
平瀬祥太朗氏(東京大学大学院農学生命科学研究科附属水産実験所)
日本魚類学会奨励賞受賞講演演題
「日本の沿岸魚類の系統地理と進化に関する研究」

日本魚類学会奨励賞授賞式.左:瀬能会長,右:平瀬氏

○ 日本魚類学会論文賞(→選考理由

佐藤 駿・Will Sowersby(大阪市立大学大学院理学研究科)
「Mucus provisioning behavior in teleost fishes: a novel model system for the evolution of secretory provisioning in vertebrates. Ichthyological Research, https://doi.org/10.1007/s10228-020-00785-z (10 October 2020), 68: 1–10 (27 January 2021).」

和田英敏(鹿児島大学大学院農林水産学研究科)・甲斐嘉晃(京都大学フィールド科学教育研究センター舞鶴水産実験所)・本村浩之(鹿児島大学総合研究博物館)
「Wada H, Kai Y, Motomura H (2021). Revision of the resurrected deepwater scorpionfish genus Lythrichthys Jordan and Starks 1904 (Setarchidae), with descriptions of two new species. Ichthyological Research, https://doi.org/10.1007/s10228-020-00793-z (19 February 2021), 68: 373–403 (27 July 2021)」
(※所属は論文公表当時のもの)

佐藤氏,タンガニイカ湖畔にて (佐藤氏は海外調査のため受賞式を欠席されました)


日本魚類学会論文賞授賞式.左:瀬能会長,右:和田氏 (佐藤氏は受賞式欠席)

○ 日本魚類学会優秀発表賞

● 最優秀口頭発表賞
森年エマ日向子(鹿児島大学大学院農林水産学研究科)
「アカオビハナダイにおける雌の密度が配偶システムと性様式に与える影響」

加藤柊也(東京大学大学院農学生命科学研究科附属水産実験所)
「アゴハゼ東シナ海系統ゲノムを形作るゴースト系統由来領域」

● 優秀口頭発表賞
後藤暁彦(東京大学大学院農学生命科学研究科)
「降海型アメマスにおける回遊パターンの多様性」

北口あやの(大阪公立大学大学院理学研究科)
「テッポウエビとハゼの相利共生の繋がりの強さの多様性と環境中の餌量の関係」

国松翔太(京都大学大学院理学研究科)
「オウミヨシノボリは交雑起源」

⼿良村知功(東京大学大学院農学生命科学研究科附属水産実験所)
「日本産ギンザメ科魚類の全ゲノム系統解析」

● 最優秀ポスター発表賞
井戸啓太(京都大学大学院理学研究科)
「全ゲノムデータから推定されたアユモドキ(Parabotia curtus)の歴史的集団動態と集団構造」

舩野奈々(大阪公立大学大学院理学研究科)
「イトヨは真の個体識別を行うか?」

● 優秀ポスター発表賞
望月健太郎(鹿児島大学大学院農林水産学研究科)
「フサカサゴ科ネッタイフサカサゴ属Parascorpaenaの分類学的再検討(予報)」

尾山 匠(広島大学大学院統合生命科学研究科)
「低密度分布に適応したミジンベニハゼの性様式」

小林大雅(大阪公立大学大学院理学研究科)
「自己認識能力を持つホンソメワケベラは鏡像を基に自分の体長を正確に認識できる」

優秀発表賞表彰式.左から北口氏,後藤氏,手良村氏,小林氏,尾山氏,森年氏,加藤氏,井戸氏,舩野氏

 2021年度
○ 学会賞(→選考理由
● 奨励賞
佐藤 駿氏(総合研究大学院大学)
「シクリッド・シンドローム:魚の愛に魅せられて」

奨励賞受賞講演(オンライン)

● 論文賞
桑原雅之(滋賀県立琵琶湖博物館)・髙橋 洋(水産大学校)・亀甲武志(滋賀県農政水産部水産課)・来見誠二(高島市立マキノ中学校)・井口恵一朗(長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科)
「Kuwahara M, Takahashi H, Kikko T, Kurumi S, Iguchi K (2019) Trace of outbreeding between Biwa salmon (Oncorhynchus masou subsp.) and amago (O. m. ishikawae) detected from the upper reaches of inlet streams within Lake Biwa water system, Japan. Ichthyological Research, https://doi.org/10.1007/s10228-018-0650-7 (3 July 2018), 66:67–78 (25 January 2019)」

角崎嘉史・川西亮太・井上幹生(愛媛大学大学院理工学研究科)・高木基裕(愛媛大学農学部)・大森浩二(愛媛大学沿岸環境科学研究センター)
「Sumizaki Y, Kawanishi R, Inoue M, Takagi M, Omori K (2019) Contrasting effects of dams with and without reservoirs on the population density of an amphidromous goby in southwestern Japan. Ichthyological Research, https://doi.org/10.1007/s10228-018-00678-2 (2 January 2019), 66:319–329 (25 July 2019)」

桑村哲生(中京大学教養教育研究院)・須之部友基(東京海洋大学水圏科学フィールド教育研究センター館山ステーション)・坂井陽一(広島大学大学院統合生命科学研究科)・門田 立(水産研究・教育機構西海区水産研究所)・澤田紘太(水産研究・教育機構国際水産資源研究所)
「Kuwamura T, Sunobe T, Sakai Y, Kadota T, Sawada K (2020) Hermaphroditism in fishes: an annotated list of species, phylogeny, and mating system. Ichthyological Research, https://doi.org/10.1007/s10228-020-00754-6 (7 May 2020), 67:341–360 (27 July 2020)」

(※所属は論文公表当時のもの)


論文賞授賞式.左上:篠原現人 会長,右上:佐藤 駿氏,左中:桑原雅之氏,右中:川西亮太氏,左下:桑村哲生氏,右下:髙橋 洋 学会賞選考委員長

○優秀発表賞
(2021年度はポスター発表のみ)

●最優秀発表賞
武藤 滉(三重大学大学院生物圏生命科学科)
「形態およびミトコンドリアDNAから見たミミズハゼ属群の系統類縁関係」

古澤千春(北海道大学大学院環境科学院)
「ブラウントラウトの行動睡眠」

●優秀発表賞
是枝伶旺(鹿児島大学大学院農林水産学研究科)
「薩南諸島に分布する亜熱帯性の海産ミミズハゼ属魚類の形態と近似種との比較」

小林大純(琉球大学熱帯生物圏研究センター)
「九州地方におけるアブラハヤ属魚類の多様性」

藤原恭司(鹿児島大学大学院連合農学研究科)
「日本産ウバウオ科魚類の分類学的再検討」

伊藤僚祐(京都大学大学院理学研究科)
「対照的な淡水環境で放散したハゼ類2種群における種間交雑パターンの違い」

東垣大祐(愛媛大学大学院理工学研究科)
「河川規模によるアマゴとイワナの産卵場特性の重複度の変化 ―流程分布を産卵場から考える―」


優秀発表賞表彰式.中央上:篠原現人会長,左上:武藤 滉氏,右上:古澤千春氏,左中:是枝伶旺氏,中央中:小林大純氏,右中:藤原恭司氏,左下:伊藤僚祐氏,右下:東垣大祐氏
 2020年度
○ 学会賞(→選考理由
● 奨励賞
松沼瑞樹(近畿大学農学部環境管理学科)
「インド・太平洋における浅海性魚類の分類学的研究」

奨励賞受賞講演(オンライン)

● 論文賞
山口敦子氏(長崎大学水産・環境科学総合研究科)
「Furumitsu K, Wyffels JT, Yamaguchi A (2019) Reproduction and embryonic development of the red stingray Hemitrygon akajei from Ariake Bay, Japan. Ichthyological Research, doi:10.1007/s10228-019-00687-9 (21 March 2019), 66:419-436 (6 November 2019)」

武藤望生氏(京都大学大学院農学研究科;現・東海大学生物学部)・甲斐嘉晃氏(京都大学フィールド科学教育研究センター舞鶴水産実験所)・中坊徹次氏(京都大学総合博物館)
「Muto N, Kai Y, Nakabo T (2019) Taxonomic review of the Sebastes vulpes complex (Scorpaenoidei: Sebastidae). Ichthyological Research, doi:10.1007/s10228-018-0641-8 (29 May 2018), 66:9-29 (25 January 2019)」


論文賞授賞式.左上:篠原現人会長,右上:松沼瑞樹氏,左下:山口敦子氏,右下:武藤望生

 2019年度
○ 学会賞(→選考理由
● 奨励賞
乾 隆帝(福工大社環)
「魚類をはじめとする水域生態系の保全と持続的な利活用を目指して」

奨励賞受賞講演

● 論文賞
北西 滋(岐阜大地域),高村健二(国立環境研),中島 淳(福岡保環研),鬼倉徳雄(九大院農),向井貴彦(岐阜大地域)
「Phylogeography of Opsariichthys platypus in Japan based on mitochondrial DNA sequences. Ichthyological Research, 63: 506?518.」

論文賞授賞式.左:細谷会長,右:北西氏.


論文賞授賞式.左:細谷会長,右:澤井氏.

澤井悦郎(広島大院),山野上祐介(東大総合博物),坂井陽一(広島大院)
「Redescription of the bump-head sunfish Mola alexandrini (Ranzani 1839), senior synonym of Mola ramsayi (Giglioli 1883), with designation of a neotype for Mola mola (Linnaeus 1758) (Tetraodontiformes: Molidae). Ichthyological Research, 65: 142-160.」

○優秀発表賞
●最優秀口頭発表賞
早崎佑亮(福井県大海洋)
「琵琶湖水系のヒガイ類における暗色型原因アリル頻度の空間的動態」

福地伊芙映(琉大院理工)
「琉球列島から得られたボラ科稚魚の同定」

●優秀口頭発表賞
林 希奈(琉球大院理工)
「ミツボシクロスズメダイ未成魚の宿主イソギンチャク選択に与える共生クマノミ類の影響」

加藤柊也(東大水実)
「九州周辺におけるアゴハゼの分子系統地理」

森下悟至(鹿大院水産)
「カマス科魚類Sphyraena novaehollandiae 類似種群の分類学的再検討」

●最優秀ポスター発表賞
佐藤 初(広島大生物生産)
「ニセクロスジギンポの繁殖生態-沖縄県からの初報告-」

植村洋亮(愛媛大理)
「産卵床であるイシガイ類の減少によるタナゴ類の在来種と国内外来種との交雑」

佐藤健介(京大院理)
「ビワヨシノボリの集団構造,形態的多様性,および近縁種との遺伝的関係」

●優秀ポスター発表賞
出羽優凪(鹿大水産)
「沖縄県から得られた標本に基づく日本初記録のベラ科魚類Oxycheilinus arenatus

千田哲朗(北大院水産)
「セキトリイワシ属の単系統性の検証」

佐藤 陽(海洋大館山)
「クツワハゼIstigobius campbelliの繁殖戦術にかかるbirthdate effect の検討」

梅村啓太郎(九大院農)
「タナゴ類の二枚貝における産卵状況確認手法の開発」


優秀発表賞授賞式.左から林氏,加藤氏,森下氏,出羽氏,木村理事,細谷会長,佐藤健介氏,植村氏,佐藤 初氏,佐藤 陽氏,梅村氏,福地氏.

 2018年度
○ 学会賞(→選考理由
● 奨励賞
川口眞理(上智大理工)
「孵化をめぐる魚類の適応進化」

奨励賞授賞式.左:細谷会長,右:川口氏.

● 論文賞
髙橋 洋(水大校)・近藤卓哉(西日本技術開発)・竹下直彦(水大校)・西田 睦(琉大)
「Evolutionary process of iwame, a markless form of the red-spotted masu salmon Oncorhynchus masou ishikawae, in the Ôno River, Kyushu」Ichthyological Research, 63: 132–144.」

松沼瑞樹(高大理)・本村浩之(鹿大博)
「Review of the genus Banjos (Perciformes: Banjosidae) with descriptions of two new species and a new subspecies」Ichthyological Research, 64: 265–294.」

川西亮太(北大地球環境)・井上幹生(愛媛大理工)
「Vertical migration in streams: seasonal use of the hyporheic zone by the spinous loach Cobitis shikokuensis」Ichthyological Research, 64: 433–443.」

論文賞受賞者.左から松沼氏,髙橋氏,川西氏.

○ 優秀発表賞
●最優秀口頭発表賞 福地伊芙映(琉球大学)
「沖縄島におけるコボラとセスジボラの生活史」

●優秀口頭発表賞
畑 晴陵(鹿大院連農)
「ニシン科サッパ属Sardinella hualiensis類似種群の分類学的再検討」

竹内 綾(日大院生物資源)
「環境DNA法によるニホンウナギ産卵行動の探索の試み」

口頭発表賞授賞式.左から畑氏,細谷会長,福地氏,竹内氏.

●最優秀ポスター発表賞
芝田直樹(龍大院理工)
「環境DNA メタバーコーディング法を用いた1年間の調査から得た矢作川の魚類群集構造の季節変化」

村瀬偉紀(長大院水環)
「海洋生活期におけるアユの経験塩分履歴と成長履歴の関係:成育環境としての汽水域の重要性」

●優秀ポスター発表賞
福家悠介(京大院理)
「ミャンマーの古代湖・インレー湖固有の淡水魚類Channa harcourtbutleriの起源」

伊藤菜波(東海大院海洋)
「伊豆諸島周辺海域から採集されたトラザメ属の1未記載種」

植村洋亮(愛媛大理生)
「自然共存域と人為移入由来地域におけるタナゴ亜科2種の交雑」

伊藤 岳(大阪市大院理)
「体外受精から体内受精へ:バイカルカジカ類における精子の進化」

ポスター発表賞授賞式.左から伊藤(岳)氏,細谷会長,井口氏(村瀬氏代理),福家氏,畑氏(植村氏代理).


ポスター発表賞授賞式.左から植村氏,伊藤(菜)氏,細谷会長,村瀬氏,芝田氏.
 2017年度
○ 学会賞(→選考理由
● 奨励賞
下瀬 環(西海区水産研究所)
「高度回遊性魚類の生活史研究」

● 論文賞
富永浩史(関西学院高)・中島 淳(福岡県保環研)・渡辺勝敏(京大院理)
「Cryptic divergence and phylogeography of the pike gudgeon Pseudogobio esocinus (Teleostei: Cyprinidae): a comprehensive case of freshwater phylogeography in Japan」 Ichthyological Research, 63: 79-93.

渡辺勝敏(京大院理)・一柳英隆(九大院工)・阿部 司(岡山淡水魚研)・
岩田明久(京大院AA)
「琵琶湖・淀川水系のアユモドキ個体群の存続可能性分析」魚類学雑誌,61: 69-83.


奨励賞・論文賞授賞式.右から下瀬氏,富永氏,渡辺氏.

○ 優秀発表賞
【口頭発表】

小林大純(琉球大)
 最優秀賞「琉球列島の地下洞穴に出現するカワアナゴ属魚類の遺伝・形態学的特性」
林 希奈(琉球大)
 優秀賞「沖縄島西海域におけるクマノミ類の多様性に影響する要因」
原田明里(上智大)
 優秀賞「タツノオトシゴとイシヨウジの育児嚢の組織観察」

【ポスター発表】
佐藤 駿(大阪市立大)
 最優秀賞「タンガニイカ湖固有種,鱗食いカワスズメ科魚類Perissodus microlepisの
 両親性粘膜給餌」
木村克也(北海道大)
 最優秀賞「Hispidoberyx ambagiosusの形態学的新知見とその系統的示唆」
原田佳奈(福井県立大)
 優秀賞「生活史戦略が異なるハリヨ集団間におけるテロメア動態の変異」
大森尚也(東京海洋大)
 優秀賞「館山湾におけるウツボGymnothorax kidakoの配偶システム」
三品達平(京都大)
 優秀賞「“稀な性”と倍数性を超えた遺伝子流動がもたらす3倍体フナの進化と多様性」
難波真梨子(京都大)
 優秀賞「キス属魚類の分類における頭部側線系の有効性」


優秀発表賞授賞式.右から大森氏,原田(佳)氏,難波氏,三品氏,木村氏,桑村会長,佐藤氏,小林氏,林氏,原田(明)氏.

 2016年度 (→選考理由
●奨励賞
前田 健(沖縄科学技術大学院大学)
「ニライカナイを探して」

●論文賞
笹木大地・木村清志(三重大院水実)
「Taxonomic review of the genus Hypoatherina Schultz 1948 (Atheriniformes: Atherinidae)」Ichthyological Research, 61: 207-241.
 2015年度 (→選考理由
●奨励賞
中島 淳(福岡県保環研)
「九州における淡水魚類の自然史研究」

●論文賞
栗岩 薫(琉大理)・千葉 悟(国立科博)・本村浩之(鹿大総合博)・松浦啓一(国立科博)
「Phylogeography of BlacktipGrouper, Epinephelus fasciatus (Perciformes: Serranidae), and influence of the Kuroshio Current on cryptic lineages and genetic population structure」 Ichthyological Research, 61: 361-374.

●論文賞
舟尾俊範(滋賀県大院)・高倉耕一(大阪市環科研)・西田隆義・沢田裕一(滋賀県大)
「標識再捕獲調査とベイズモデルによるナマズSilurus asotusの繁殖集団の動態の推定」 魚類学雑誌, 61: 15-26.
 2014年度 (→選考理由
●奨励賞
鹿野雄一(九州大決断科学)
「東・東南アジアの淡水魚類多様性とその生息環境」

●論文賞
鬼倉徳雄(九州大院農)・中島 淳(福岡県保環研)・三宅琢也(三重大生物資源)・河村功一(三重大生物資源)・福田信二(九州大院農)
「Predicting distributions of seven bitterling fishes in northern Kyushu, Japan」 Ichthyological Research, 59: 124-133.

●論文賞
平田智法(宇和島市)・小栗聡介(高知大農)・平田しおり(宇和島市)・深見裕伸(京都大瀬戸臨海)・中村洋平(高知大黒潮)・山岡耕作(高知大黒潮)
「高知県横浪半島のサンゴ群集域にみられる魚類群集の季節的変化」魚類学雑誌, 58: 49-64.
 2013年度 (→選考理由
●奨励賞
山野上祐介(東京大院農)
「フグ目を中心としたスズキ類 Percomorphaの系統分類学的研究」

●論文賞
古屋康則(岐阜大教育),早川(ICU大院理研),Alexander Markevich(RAS),宗原弘幸(北海道大FSセンター)
「Koya Y, Hayakawa Y, Markevich A, Munehara H (2011) Comparative studies of testicular structure and sperm morphology among copulatory and non-copulatory sculpins (Cottidae: Scorpaeniformes: Teleostei).」 Ichthyological Research, 58: 109-125

●論文賞
小寺春人(鶴見大歯)・友田淑郎(元国立科博)
「Kodera H, Tomoda Y (2012) Discovery of fossil Ayu (Plecoglossus altivelis) from the Upper Miocene of Shimane Prefecture, Japan.」Ichthyological Research, 59: 26-37.
 2012年度 (→選考理由
●奨励賞
安房田智司(新潟大)
「カワスズメ科魚類の繁殖戦略に関する行動生態学的研究」

●論文賞
鹿野雄一(九州大),河口洋一(徳島大),山下奉海(九州大),島谷幸宏(九州大)
「Distribution of the oriental weatherloach, Misgurnus anguillicaudatus, in paddy fields and its implications for conservation in Sado Island, Japan.」Ichthyological Research, 57: 180-188

●論文賞
高田未来美(東京大)・立原一憲(琉球大)・西田睦(東京大)
「琉球列島におけるフナの分布と生息場所:在来フナと移植フナの比較.」 魚類学雑誌 57: 113-123」
 2011年度 (→選考理由
●奨励賞
本村浩之(鹿児島大)
「インド・太平洋における熱帯・亜熱帯性魚類の分類学的研究」

●論文賞
松本清二(橿原市昆虫館),昆 健志(東大海洋研),山口素臣(東大海洋研),武島弘彦(東大海洋研),山崎裕治(富山大)向井貴彦(岐阜大),栗岩 薫(国立科博),幸田正典(大阪大),西田 睦(東大海洋研)
「Cryptic diversification of the swamp eel Monopterus albus in East and Southeast Asia, with special reference to the Ryukyuan populations. 」 Ichthyological Research, 57: 71-77

●論文賞
宮下雄博(関西大倉高)
「Unique occipital articulation with the first vertebra found in pristigasterids, chirocentrids, and clupeids (Teleostei: Clupeiformes: Clupeoidei). 」 Ichthyological Research, 57: 121-132
 2010年度 (→選考理由
●奨励賞
高橋鉄美(京大理)
「自由な発想で考える:シクリッドの分類・進化・生態」

●論文賞
宮 正樹(千葉中央博), N.I. Holcroft(Johnson Country Community College),佐 藤 崇(東大海洋研), 山口素臣(理研), 西田 睦(東大海洋研),E.O. Wiley(The University of Kansas)
「Mitochondrial genome and a nuclear gene indicate a novel phylogenetic position of deep-sea tube-eye fish (Stylephoridae)」Ichthyological Research, 54: 323-332

●論文賞
堀之内正博(島根大汽水セ)
「Horizontal gradient in fish assemblage structures in and around a seagrass habitat: some implication for seagrass habitat conservation」Ichthyological Research, 56: 109-125
 2009年度 (→選考理由
●奨励賞
馬渕浩司(東京大学海洋研究所)
「分子系統解析による東アジア魚類相形成史への新たな問題提起:ササノハベラ属と在来コイの研究から」

●論文賞
木村清志・木村良子(三重大院水実)・池島 耕(アジア工科大学院)
「Revision of the genus Nuchequula with descriptions of the three new species (Perciformes: Leiognathidae)」 Ichthyological Research, 55: 22-42

●論文賞
藤田朝彦(近大農)・西野麻知子(琵琶湖環境科学研究セ)・細谷和海(近大農)
「魚類標本から見た琵琶湖内湖の原風景」 魚類学雑誌, 55: 77-93
 2008年度 (→選考理由
●奨励賞
小北智之(福井県立大学)
「魚類の生態・行動形質における集団内変異と地理的変異」

●論文賞
白井 滋(日本海区水研)・倉長亮二(鳥取県水試)・杉山秀樹(秋田県水振セ)・樋口正仁(新潟県内水試)
「Population structure of the sailfin sandfish, Arctoscopus japonicus (Trichodontidae), in the Sea of Japan」Ichthyological Research, 53: 357-368

●論文賞
井上健彦 (京大院農)・ 中坊徹次(京大総博)
「The Saurida undosquamis group (Aulopiformes: Synodontidae), with description of a new species from southern Japan」 Ichthyological Research, 53: 379-397

●論文賞
Matthew T. Craig・Philip A. Hastings(スクリプス海洋研究所)
「A molecular phylogeny of the groupers of the subfamily Epinephelinae (Serranidae) with a revised classification of the Epinephelini」 Ichthyological Research, 54: 1-17
 2007年度 (→選考理由
●奨励賞
山崎裕治氏(富山大学)
「ヤツメウナギ類における系統進化と種分化プロセス」

●論文賞
李霞(名古屋大学)・Prachya Musikasinthorn(カセサート大学)・熊澤慶伯(名古屋大学)
「Molecular phylogenetic analyses of snakeheads (Perciformes: Channidae) using mitochondrial DNA sequences」Ichthyological Research, 53: 148-159

●論文賞
中江雅典 (国立科学博物館)・ 佐々木邦夫(高知大学)
「Peripheral nervous system of the ocean sunfish Mola mola (Tetraodontiformes: Molidae)」 Ichthyological Research, 53: 233-246
 2006年度 (→選考理由
●奨励賞
井上潤(フロリダ州立大学)
「ミトコンドリアゲノム全長配列に基づく下位条鰭類の系統解析と分岐年代推定」

●論文賞
竹垣 毅・和田年史・兼森雄一・夏苅 豊(長崎大学)
「有明海・八代海沿岸の河口干潟におけるムツゴロウの分布と生息密度」魚類学雑誌、52: 9-16

●論文賞
北川忠生(近畿大学)・田祥麟(韓国祥明大学)・北川えみ(おさかな総合研究所)・吉岡基・柏木正章(三重大学)・岡崎登志夫(中央水産研究所)
「Genetic relationships among the Japanese and Korean striated spine loach complex (Cobitidae: Cobitis) and their phylogenetic positions」 Ichthyological Research, 52: 111-122
 2005年度
●奨励賞
奥田昇(京都大学)
「魚類におけるフィリアルカニバリズムの進化:観察,理論,実験」

●論文賞
石川智士・塚本勝巳・西田睦(東京大学)
「Genetic evidence for multiple geographic populations of the giant mottled eel Anguilla marmorata in the Pacific and Indian oceans.」Ichthyological Research, 51: 343-353

●論文賞
原政子(東京大学)
「ハゼ亜目魚類精子の微細構造の多様性」魚類学雑誌、51:1-32
 2004年度
●奨励賞
渡辺勝敏(京都大学)
「東アジアの淡水魚類相の形成 ギギ科魚類を中心に」

●論文賞
高橋鉄美(琵琶湖博物館)
「Systematics of Tanganyikan cichlid fishes (Pisces: Perciformes)」Ichthyological Research, 50:367-382
 2003年度
●奨励賞
新井崇臣(東京大学)
「耳石解析による魚類の回遊に関する研究」

●論文賞
佐藤友康・中坊徹次(京都大学)
「Paraulopidae and Paraulopus, a new family and genus of aulopiform fishes with revised relationships within the order」Ichthyological Research, 49: 25-46
 2002年度
●奨励賞
早川洋一(東京学芸大学)
「カジカ類の精子多型と機能」

※論文賞は応募論文なし
 
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