- 開催日時:
- 2019年6月1日(土) 13:00-17:00
- 開催場所:
- 沖縄県立博物館美術館 講堂
- アクセス:
- ゆいレールおもろまち駅から徒歩10分
https://okimu.jp/guide/access/
- 参加費:
- 無料(事前申し込み:不要)
- 主催:
- 日本魚類学会
琉球列島は,九州から台湾の間に連なる島嶼群であり,その豊かな自然環境と多くの固有種や絶滅危惧種を含む特異な生物相から,世界自然遺産への登録(奄美大島・徳之島・沖縄島やんばる・西表島)を目指している.この豊かな自然は,重要な観光資源であると同時に,将来に残していかねばならない我が国の貴重な宝でもある.近年,多くの観光客がこの地域を訪れ,琉球列島の各地で急速な開発が進行しつつある.その結果,この貴重な自然にも人為的な影響が及ぼされ始めている.陸上の自然や生物は,人の目に触れやすく,その多様性や個体数の増減が比較的分かりやすいが,水棲生物は,多くの人にとつて簡単に接する機会がなく,どのような希少種が生息しているか,その環境がどう変わりつつあるのかを知る人は少ない.そこで本公開講座は,琉球列島の生物多様性のうち,魚類の多様性に焦点をあて,サンゴ礁や河川に関心を持つ一般市民に対し,最新の魚類学的知見と世界自然登録に向けた行政と地域の取り組みを紹介し,琉球列島の自然への関心を深めてもらうことを目的とする.
<プログラム>
- 第一部 琉球列島の魚類群集の多様性と自然遺産登録への取り組み
- 講演1:
- 琉球列島の魚類群集の多様性と自然遺産登録への取り組み
東岡礼治(那覇自然環境事務所)
- 講演2:
- 奄美大島におけるリュウキュウアユの保全活動と希少魚類
米沢俊彦(鹿児島県環境技術協会)
- 講演3:
- 沖縄島の河川に住むハゼ類の多様性
前田 健(OIST)
- 講演4:
- 西表島における陸水性魚類の種多様性
鈴木寿之(大阪市立自然史博物館)
- 講演5:
- 西表島浦内川の絶滅危惧魚類調査と普及啓発の取り組み-伝えよう,守ろう,遺そう-
徳岡春美(西表島エコツーリズム協会)
- 講演6:
- 琉球列島の海産魚類の多様性
本村浩之(鹿児島大学総合研究博物館)
- 講演7:
- 沿岸水産資源を育むマングローブ林の重要性:世界自然遺産登録って誰のため?
馬場繁幸(国際マングローブ生態系協会)
- 第二部 総合討論 次世代への継承
- 司会:立原一憲(琉球大学)・鈴木寿之(大阪自然博)
- 問い合わせ:
- 立原一憲(日本魚類学会自然保護委員会)
〒903-0213 沖縄県中頭郡西原町字千原1番地
琉球大学理学部海洋自然科学科
電話/FAX:098-895-8556/098-895-8576
電子メール:ktachiha@sci.u-ryukyu.ac.jp
日本魚類学会会長 細谷 和海
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