|
|
|
|
|
|
|
魚類の標準和名のローマ字表記について(答申) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
以下の答申は2004年9月24日に開催された編集委員会で議論されました。その結果、当学会の英文誌「Ichthyological Research」では標準和名の安定化と普及のために、標準和名のローマ字表記は大文字で始めることが決定されました。ただし、標準和名が固有名詞か普通名詞かの判断は現時点では行わず、標準和名の定義を早急に行うべきであるとの要望が出されました。これを受けて当委員会では2005年9月22日に開催される評議員会ならびに編集委員会に標準和名の定義に関する答申案を提出する予定です(2005年8月26日、瀬能付記)。
2004年5月14日
日本魚類学会
会長 西田 睦殿
日本魚類学会では、魚類の標準和名をローマ字で表記する際に、Ichthyological Research, Vol. 48, No. 1以前では頭文字を大文字で始めていましたが、同No. 2以降では小文字で表記するようになりました。このことについて特に明確な理由は編集委員会より提示されていませんが、生物名称は普通名詞として扱うという英語の原則によるものと推察いたします。しかしながら、この措置について、一部の研究者から異論が出ており、今後多少の混乱を生じる可能性も予想されています。
そこで2003年度第1回日本魚類学会標準和名検討委員会(2004年1月9日)におきまして、この件について議論した結果、「標準和名は分類学的に定義された分類単位に与えられる固有な名称、すなわち固有名詞であり、アジやサバといった一般魚名とは本質的に異なるとの観点から、そのローマ字表記の際には頭文字を大文字で綴るべきである」との結論に達しました。この措置はまた、1)標準和名が学術的名称であるとの認識を高める、2)分類単位に固有な名称を与えることは、同物異名を統一する根拠となり、混乱を避けやすくする、3)英語文中において、それが魚類の名称であることを認識しやすくするといった利点をもたらすと思われます。つきましては当学会発行の学術雑誌等でもこれを基本方針とすべきであることを答申します。
日本魚類学会
標準和名検討委員会
委員長 瀬能 宏
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|